はじめに
あなたは「退職代行サービス」と聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか?
心が限界に達した人を救う“最後の砦”? それとも、一歩間違えば依存を助長する“逃げ道”?
ここ数年、退職代行という言葉が当たり前に聞かれるようになりました。
その中でも急成長を遂げた企業の一つが「退職代行モームリ」。
ところが──今、その内部で驚きの事態が起きているのです。
「働くこと自体が“モームリ”だった」
そんな皮肉なセリフを残して、社員たちは次々と退職。
しかも、自社サービスではなく他社の退職代行を使って去っていくという異常事態。
いったい、社内では何が起こっていたのでしょうか?
この記事では、モームリ元従業員の証言や法律的な疑惑をもとに、今注目すべき退職代行業界の“闇”に迫ります。
1. モームリとは何者か?
退職代行モームリは、株式会社アルバトロスが2022年に立ち上げたサービス。
SNSを中心に若年層からの支持を集め、瞬く間に業界のトップ層へと駆け上がりました。
「もう無理=モームリ」というキャッチーなネーミングと、LINEで完結する手軽さが受け、利用者数は右肩上がり。
しかし──その内部事情は、決して順風満帆ではなかったようです。
2. 元従業員の告発──“モームリで働くのがモームリ”の皮肉
元従業員が語った実態は、想像以上に過酷でした。
「私たちがやっていたのは、モンスター上司とモンスター新入社員の板挟み。
そのうえ、失敗リストがグループLINEで共有されていたんです」
さらに驚いたのは、自社の退職代行を使わず、他社サービスで辞める社員が続出しているという点。
これは単なるギャグではなく、本当に「もう無理」だったという証拠に他なりません。
3. パワハラと失意──谷本社長の弁解
「死にたいと思う日もあった」と語るのは、別の元社員。
その背景には、谷本社長による毎朝の公開叱責があったといいます。
もちろん、社長本人はパワハラを否定しています。
今までも「出る杭は打たれる」をたくさん経験してきました。
そんなときは変に反論せず、行動と結果で示そうとしました。
そうすれば今までの行いを見てくれた人だけは理解してくれる。
口先だけじゃ信用はされないのはわかります。でも事実ではない話や偏見あったとき、やっぱりつらいですね。
— 谷本慎二|モームリを名付けた男 (@tanimon0201) April 17, 2025
しかし、複数人から同様の証言が出ていることを考えれば、組織的なハラスメントの疑いを無視することはできません。
4. 法律違反の疑い──“非弁行為”というグレーゾーン
退職代行サービスの最大のリスクとされるのが「非弁行為」。
これは、弁護士資格のない者が報酬を得て法律業務を行うことを禁じた弁護士法72条に抵触する恐れのある行為です。
モームリ側は「交渉は行っていない」と否定しますが、元社員は「実質的には交渉だった」と証言。
つまり、表面上の業務範囲と実態が食い違っていた可能性があるのです。
5. 私の予見と知人の体験──“退職代行の内側”のリアル
私自身、過去にある退職代行の求人に応募しようとした経験があります。
求人票には「未経験OK・簡単対応」とありましたが、内情を聞くとクレーム対応・深夜勤務・即レス対応が求められる“地獄”のような職場環境でした。
また、知人の一人は実際に退職代行で働き、「精神を病んで3ヶ月でドロップアウトした」と打ち明けてくれました。
彼女いわく、「助ける側が一番病んでいる」とのこと。
これは偶然でしょうか?
それとも、退職代行業界自体が、限界ギリギリの人間を支える“壊れやすい橋”なのかもしれません。
まとめ
退職代行モームリの内部告発は、私たちに多くの問いを投げかけています。
「人を助ける仕事」は、同時に自分自身をすり減らす仕事でもあります。
自社の社員さえ守れない退職代行に、果たして他人の人生を預けることはできるのでしょうか?
便利なサービスの裏にある“人の痛み”に、少しだけ思いを馳せてみませんか?
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